診療の流れとテーブル種類
電子カルテといえども、業務の流れを考慮に入れた上での設計が必要である。また、ここを明確にすることにより「どのような業務の流れを前提に作られたものかをユーザーが把握できるので、無視できない過程である。おそらく一般的には(電子カルテを作成する医師の立場)「あたりまえ」だったりする部分であると思われるが、多くのユーザーがカスタマイズしながら利用できるという前提では、ベースとなる部分を明確にしておく事が何よりも必要と思われる。
診察の流れ(患者来院から帰宅まで)
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例外はあるだろうが、左図のように患者が来院してから帰宅するまでの流れを図のようにまとめた。
図では、窓口業務・看護士・医師といった3つの職種に分けて表示してあるが、看護士がいない場合はこの部分を医師が兼務することになり、同様に事務員がいなければ看護士か医師がこの部分を兼務することとなる。逆に検査技師や放射線技師が存在する場合は、それぞれの担当域をまかなうようになる。
- [ベースとなるシステムとデータベース]
この図では、患者が来院してから帰宅するまでの流れが記載されているが、これらの業務を行うのに必要な基盤となるシステムがいくつかあるのでそれらを列挙する。
- ●病院もしくは診療所自身の設定(※)を行う基本設定
- ●患者自身住所や年齢などの患者情報管理
- ●患者に対応する保険情報管理
- ●来院記録をとる受付情報管理
- ▲左に示した図にある電子カルテとしての機能
- ×診療内容の医事会計。
- [M7Rezeptフォーマットのデータベースを利用]
- ここに記載された必要なシステムのうち1〜4はMsis社がレセプトプログラムとして作成したM7Rezeptの機能をそのまま流用することにする。これらデータベース類は無償にてユーザーに提供される。
また、データベースには更新が必要な診療情報・薬剤情報など更新が必要なデータベースも含まれるが、これら更新データも無償で利用できる。
- 4の電子カルテとしての機能=ここが主となるANNYYSの内容である。
- 5の医事会計に関して、医事会計(レセコン)との連携まで望むような場合OrcaかM7Rezeptのどちらかをユーザーが選択することになる。
(2006年8月時点)
- Orca(日医標準レセプトソフト)
- 医師会総合情報ネットワーク構想を構成するツールの一つとして認められた日本医師会の研究事業プロジェクト
- 現在Linuxをベースとしたオープンソースの医事会計プログラムを提供中
- プログラムの使用に関するライセンス料は基本的に無料である。
- M7Rezept
- FileMakerProデータベースを利用できるレセコンプログラムである。
- テーブル構造やユーザーインターフェースをOrcaに似せてある。
- ANNYYS上において利用する基本設定・患者情報・保険情報・受付情報管理システムに関しては無料である。
※著作権は、Msis,Inc(東京)に帰属します。
- プログラムの使用に関するライセンス料は有料である。
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診療で扱うテーブル(DB_ANNYYS.fp7のテーブル構造)
ここで考えるのは、ANNYYSで利用する様々な診療データを収録しておく部分である。
筆者がこのように考えるのは、設計上他システムとの連携を考えた際、本システムにあるユーザーインターフェースも図のように間接的にアクセスすることによって、外部システムも安全にANNYYSのデータにアクセスすることができるようになると考えられるからである。
- ここでは
- ユーザインターフェースを「ANNYYS.fp7」
- ANNYYS データベースを「DB_ANNYYS.fp7」
としてファイル名を切り分けることにした。
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テーブル種類
ANNYYSメンバーで会議の結果、以下のような情報が必要となった。
- プロブレムリスト
- 患者身長、体重、頭囲、胸囲
- 予防接種に関する情報
- 病名を記録
- 家族周辺環境情報
- 患者履歴各種(既往歴・発達歴・入院歴・手術歴・感染歴・文書情報)
- 患者検査項目と検査結果(※)
- 診療情報
結果ANNYYSのデータ格納場所である「DB_ANNYYS.fp7」には以下のようなテーブルが配置されることになった。
- anys_value
- ANNYYS内で利用するポップアップなどのデータをレコードとして保管している
- anys_body
- anys_soap
- SOAP(Subject,Object,Assessment,Plan)
- 処方データ(オーダー送信前のプレーンテキスト形式)
- 処置データ(オーダー送信前のプレーンテキスト形式)
- 検査データ(オーダー送信前のプレーンテキスト形式)
- anys_rireki
- 各種履歴関連データ(既往歴・発達歴・入院歴・手術歴・感染歴・文書情報など)
- anys_sintai
- anys_kensin
- anys_kensinmatome
- anys_sryact
- 診療項目をレコード分割したもの【この中のレコードがコストデータとしてレセコンに送信される】
- 上にあるanys_soap/処方データ/処置データ/検査データなどがレコード単位で分割されたデータが入る
- このテーブルに処方データ/処置データ/検査データなどを直接入力してもよい
- anys_set
- 処方データ/処置データ/検査データで入力時に利用できるセット項目を登録するテーブル
テーブル作成のルール
※各テーブル内のフィールド内容基本的に自由に加えたものであるが、以下の規則のみ設けた。
- 各テーブルには以下のフィールドをセットする。
- hospid=病院コード(Orcaシステム準拠:DB_M7/M6_opre/hospidより取得)
- termid=端末IPアドレス[Get ( システム IP アドレス )]
- opid=端末FileMakerユーザー名[Get ( ユーザ名 )]
- creymd=作成年月日
- upymd=更新年月日
- uphms=更新日時
- recordid=レコード固有のID番号(レコード特定の為)
- テーブル名、及びフィールド名には半角英[小文字]数字を利用(但し数字で始まるものは使わない)
- 日付形式のフィールド名には必ず「ymd」をつける。
※例:受信日=jusin_ymd ,ymd_jusin,jussinymd,ymdjusin
など
※これは外部プログラムがアクセスする時の配慮である。